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映画、3本。2本目 : 『めがね』

 2014 / 12 / 15 / Mon 


10月から11月に観た映画3本のメモ。邦画2本、洋画1本。
どの映画も今の私の心境にぴったりなモノが含まれていて、まさに“サイン”のようでした。
各映画の感想ではなくて、「心に響いた」台詞とシーンを…。


今回はその2本目。


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  めがね



2007年作品。
映画『かもめ食堂』が好きな方なら、ほぼ間違いなく気に入る作品だと思います。大好きな世界。


キャッチコピーは「何が自由か、知っている」。


2009年に当時の上司からプレゼントしてもらったもの。私からお願いしたものなのに、5年以上経って
やっと?観ました。「退屈」という評もちらほら見られましたが、私には全くそんなことはありませんでした。
(むしろ、もっと先が観たいと思いました。)


主人公が泊まる宿「ハマダ」に集まる?登場人物全員の背景がナゾに包まれていて何一つハッキリ
しません。でもそれが返って魅力になっているような、それを「自由に」想像することも許されてしま
うような不思議な作品。(とにかく、映画の中で何もかもあやふや。でもそれでokなのです。笑。)



今回も細かいストーリーは割愛して、私のお気に入りシーンを。



宿「ハマダ」のお部屋がステキ。

和室…畳なんだけれども洋風にも感じられるお部屋。小さな北欧風のローテーブルには涼しげな
ガラスの一輪ざし?にグリーンがちょこんと。それにスタンド、壁に掛けられたハンガー1個。
そしてお布団。…以上です。ムダがない…と云うよりも殺風景にならない程度の必要なモノしか
ありません。サイコーです。目に映るモノが少ないというコトは、それだけ思考もスッキリします。



朝、きれいなブルーのカーテンの隙間からから気持ちよさそうな朝陽が射し込み、真っ白で清潔感
あふれるふかふかのお布団を照らします。あ~ステキです。泊まりたい!!(もたいまさこさん付きですが。笑。)


※宿「ハマダ」のキッチンと食堂も厨房的でステキです。とても風通しのいい空間。理想です。



一番グッときた印象的なシーン。

主人公は何もない島に大きなスーツケースをガラガラゴロゴロと引いてやってきます。「ハマダ」から
別の宿に移ろうとしますが、思い直して歩いて引き返すことに。延々と続く砂利道をスーツケースに
手こずりながら…。疲労もピークに達し、スーツケースに腰かけ途方に暮れているところに三輪車の
お迎え?が。その荷台は人一人が乗るのがやっとのスペース。一瞬迷う主人公。



…スーツケースを道端に残し、三輪車の荷台に座るのでした。



荷台に乗って小さくなっていくスーツケースを見つめる主人公の表情も印象的。

このシーン数分間、台詞はまったくありません。
全編をとおして台詞の少ない作品ですが、このシーンはさらに。でも画からは、
「今までなんであんなに重いモノを持ってたんだろう。手放せなかったんだろう…。」
と、思っているのが伝わってきました。
もう私の胸はいっぱいでした。「そうよぉ~~、そぉなのよぉ~~、これなのよぉ~~。」的な。



旅にも人生にも、本当に大切なモノってそんなに多くないのです…ね。



この映画、「たそがれ」たくなったらまた観よう。メルシー体操も…。笑。



永久保存決定です。









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10月に三都物語(大阪⇒京都⇒神戸)、先週は広島に行った際、どちらも今までと比較すると格段に
少ない荷物で過ごしました。荷物が少ないということは移動がラクというだけでなく、準備も帰宅
してからもラクでした。同時に気持ちもラクになったようでした。


  ↓ずっと行きたかった龍安寺の石庭。このお庭を思い出すとなぜか気分がすっきりします。
  これほど奥が深いお庭だとは知りませんでした。勉強不足でした…。


旅にしても普段の生活にしても、今後もさらに少ない持ちモノの生活を極めていきたいなと思います。


いつ、何が起きてもすぐに行動できるように。




※サイトのホームページはこちらです。 ⇒ 『Jamiroquaiの壺。
  (過去記事に追記した場合にも↑こちらでお知らせしています。)

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