Jamiroquaiが(ライヴで)カヴァーしていた曲の一つ、『Sunny』。
ずっと以前から取り上げたいなと思っていて、取り上げるなら「今日」だと決めていました。
日本のニュースでもBBCニュースでも取り上げられていた、50年前(11/22)のケネディ大統領暗殺事件。
(折しも先日は娘さんであるキャロラインさんが駐日大使として着任。話題になっていますね。)
そしてちょうど50年前の今日(11/23)、『Sunny』が作られる「きっかけとなった事件」が起こりました。
まず『Sunny』について。
私が初めて聴いたのは↓こちらだったと思います。

YouTube: Jay Kay - Sunny
「いい曲だなぁ~、でもどこかで聴いたことあるような…。」
それもそのハズ。この曲は数多くのアーティストにカヴァーされています。(日本人にも!)
今までどこかで耳にしていた可能性大です。
チラッと見ただけでも、フランク・シナトラ、ジェイムズ・ブラウン、スティーヴィー・ワンダー、
エラ・フィッツジェラルド、マーヴィン・ゲイ…等々すごいです。(ほんの一例です。)
※アメリカ版wikiにはこの錚々たる顔ぶれのtopに“Jamiroquai”が載っていました。(驚&嬉)
一番聴いてみたいのはやはり“ご本家”。
オリジナルは米国人歌手ボビー・ヘブ(Bobby Hebb)。1938年生まれ。2010年72歳で亡くな
りました。彼の作詞作曲、1966年発表。(月日はわかりませんでした…。)詳細はwikiでご確認を。
↓オリジナル。いいですね。2'44秒って短い…。

YouTube: Bobby Hebb - Sunny
↓ジェイムズ氏。しっとりはじまりますが、彼がそのまま終わるハズもなく。1'10秒後から必見。

YouTube: James Brown - Sunny ( Live in Paris )
しっとり~upテンポになるところがJamiroquaiのアレンジに近いのでは。
↓名前だけ知っていた、エラ・フィッツジェラルド。女性だったのね。キー、かなり高めです。軽快♪

YouTube: Ella Fitzgerald - Sunny
↓スティーヴィー・ワンダー。かなりゆっくりでございます。

YouTube: Stevie Wonder - Sunny
そうそう、Boney M.も忘れてはいけません。
↓いいですねぇ~、ディスコテイスト。後半は音声なし。男性の動きがツボ。なぜか目が離せません。笑。

YouTube: Boney M. - Sunny - Disco '77 (HQ)
最近はないようですが、以前はカヴァー曲を披露していたJamiroquai。
「Jayが子どもの頃好きだった曲なんだろうなぁ~。」と思うだけで全ていい曲に聴こえます。
同時に「曲の背景」も知りたくなります。「この曲を選んだワケが何かあるのかも…?」と。
“sunny”(日が照って明るい、日当たりのよい)という単語から「楽しい曲」を連想しますが、
どことなくもの悲しい。ききとれる単語も冒頭から“yesterday”とか“filled with rain”だし、
全体的に過去形、過去完了。でも“I love you.”って何度も出てくるし…。「去ってしまった
恋人を思ってる歌かな?」と思いつつ、調査開始。
この曲はBobby Hebbが亡くなったお兄さんを思って書いた曲でした。
Bobbyは音楽一家に生まれ、6歳上のお兄さんから歌やダンスの影響を受けたそう。
そのお兄さんがケネディ大統領が暗殺された翌日、強盗に襲われ(銃で撃たれ)て亡くなります。
(当時Bobby25歳、お兄さん31歳。)
50年前、Bobbyは2日連続で大きなショックを受け、そしてその深い悲しみの中からうまれた
のがこの『Sunny』だったのです。お兄さんのことが大好きだったんですね…。お兄さんへの
思いが歌詞から痛いほど伝わってきます。
wikiを読むと、上手く訳せませんが、
「悲しみの中だからこそ、楽しい記憶を思い出し、明るい方向へ向かう曲を書かなければならなかった。」
みたいなことが書かれています。(多分)
悲しみの中で「明るい曲」を書くのって本当に辛かったと思います。その格闘(葛藤)や、やる
せなさがこの曲の「もの悲しさ」に出ているんだろうな…と思ったり。
“Sunny” = “お兄さん”で、亡くなったお兄さんへの感謝と愛情を悲しみの中で精一杯表現した曲。
だからこの曲は多くの人にカヴァーされ、愛され続けているのですね。
↓穏やかな笑顔で歌うBobby Hebb

YouTube: Bobby Hebb - Sunny
Jayにもお兄さん(David)がいました。双子の。「生後数週間で亡くなった。」とJay本人が語って
いるので、JayにDavidの確かな記憶はないハズ…。
でも、「自分の中にはもう一人の自分がいる。」とか、「自分には二面性がある。」と云っている
のでJayはDavidをいろいろな場面で意識する(感じる?)ことがあるのでしょうね。(双子にしか
見えない何かがありそうですし。)
この曲をカヴァーした理由はもちろん、作られた背景をJayが知っているかどうかはわかりま
せん。でも、「Jayのことだから?知っているのでは…。」とも考えられます。
となると、この曲を歌うときには少なからず「何かを感じている」んだろうなと思わずにはいられません。
そう思って聴くとせつなさ倍増です。
↓特にこの冒頭部分なんて。
途中からのテンポupがJamiroquaiのアレンジらしくて好きです。(以前貼ったことあり。)

YouTube: Sunny (Live At Covent Garden) - Jamiroquai
このときの映像が観たいなぁ~。映像がないぶん、想像をかきたてられます。
↓1995年。かわいい。元気いっぱい。

YouTube: Jamiroquai - Sunny
↓音がいいです。

YouTube: Jamiroquai- sunny (live)
Jayは生前のBobbyに会えたのかな?またJayを通していろいろ知ることができたな。
なんて思いつつ…。いつもの考え過ぎかもしれませんが…。
とにかく今日upできてよかったです。
rest in peace, Harold Hebb. ~

※サイトのホームページはこちらです。 ⇒ 『Jamiroquaiの壺。』
(過去記事に追記した場合にも↑こちらでお知らせしています。)
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